こないだの日曜、母親と墓参りに行ったんだが奇跡が起きた。

まあ、他の人から見れば『これのどこが奇跡?』と思うかも知れんが、俺にとっては大事なことだった。

 

母親の記憶力が低下していることを知っている人もすでにいるけど、母方の親戚の墓参りに行くことになって、きちんとお墓を見つけられるかが不安だった。

『墓の場所をあんたも忘れたのか?』と言われそうだが、場所自体は覚えているのよ。

”位置”が分からない・・・。

 

俺の母親は月島生まれで、要は下町で昔から人口が多かったが、墓のスペースは少なかったみたい。

というわけで、お墓のマンションといった感じの墓地がある。

最近こそ都内では多くなったが、俺が知る限り最低でも70年前にはあったと思う。

 

俺が小さい頃から母親には「お墓のマンションみたいで行ったらびっくりするよ」と言われていた。

俺が物心つく前に行ったことがあるようなんだが覚えていなくて、20才くらいの時かな?行った時に、場所を俺は覚えた。

入口は普通の民家みたいなお寺で、人の家に入っていく感じ。

 

で、奥に行くと室内にびっしりお墓が並んでいる。

たしかに、お墓のマンションみたい!

その後、5,6年前にも行ったが、この時も母親が覚えているから、俺はだいたいのお墓の位置をうっすら覚えた感じで帰ってきた。

 

ところが、母親の記憶が大部分無くなってしまい、『行かなくちゃな』とは思っていたが、お墓の位置が定かでないので、足が遠のいていた。

ちなみに、俺の母方のばあちゃんのお墓は、いわゆる普通の野外にあるお墓で、母親は位置をしっかり覚えている。

墓苑の一画にあるとはいえ、メチャクチャ広い墓苑で、母親はしばらく行かなかったとしても、迷うことなくお墓の目の前まで行く。

 

というわけで、そんなこんなを期待して月島の墓に向かうのだが、家を出てしばらくしてふと俺が質問。

「親戚の苗字は何ていうの?」

「”す○○”だよ」と答える母親。

珍しい苗字だったので聞き返してしまったが、初めて知った!w

今まで、その親戚は床屋をやっていて、母親の家族はその建物の一画で駄菓子屋をやっていたとか、貧乏で大変だったとか、床屋のおばさんと良くケンカしていたとか、エピソードは散々聞いていたが、苗字を初めて聞いたw

 

で、ひとまず安心してお墓に着く。

ちなみに、俺一度行ったところは、ほぼ迷わずもう1回行けるくらいの方向感覚を持っている。

俺にとってGoogleMapは、目的地までの時間を計るためにあるw

人の名前と顔は覚えないけど・・・( ̄▽ ̄;)

 

で、お寺の隣にある駐車場に車を止め、お寺の入口に行くんだが、母親にあらためて苗字を聞くと「忘れたよ~」と。

 

俺の名前の覚えの悪さもひど過ぎるがw、ここに来て目当ての苗字を忘れてしまった俺たちw

俺が「来る時に、すなんとかって言ってたジャン?」と聞くもまったく思い出せない母親。

聞き方を変えてあらためて「おばあちゃんの苗字は?」と聞くと「”さ○○○”」と。

 

『ん?さっきとは違うが、”さ○○○”は俺も知っている。こっちの方が確度が高そうだ』と、ひとまずお寺に入る。

とはいえ、民家の玄関みたいなところから入り、奥へ向かうのにもどこを歩いていったらいいか分からない感じw

母親に「覚えている?」と聞くも、やはり分からず。

 

お寺の人が「こっちですよ」と言ってくれて進もうとすると、「1Fと2Fがあるんですが場所分かります?」と。

「大丈夫です。1Fだったのは間違いないと思うので。」と俺。

 

で、肝心の1Fに行くも、確かにお墓はあるのだが、若干スカスカな感じ。

『こんなだったかな?』と思いながら、『たしか右側の方にあった』と”さ○○○”のお墓を探してみる。

ほぼ全部探しても無かったので、『ひょっとして2Fか?』と上に行くと、メッチャぎっしりお墓が並んでいる。

『あ!こっちだ!』と前に来た記憶が蘇ってきて、階数も覚えていなかった自分に苦笑しつつ、母親を連れてあらためて2Fへ。

『ここまで来れば本能でお墓のところに行くのでは?』と思いながら母親に「思い出した?」聞いてみると、「分からないよ~」と・・・。

 

俺が少し探してみるも目当ての墓が無かったので、『中心にある本尊みたいなところに線香でもあげるしかないか?』と思っていたら、お墓の地図があることを発見!

恐らく100基くらいはある中で、目当ての”さ○○○”を探すも全然無い。

とはいえ、日本人の中で多い苗字なのでありそうなものなのに・・・。

思っていた場所とは違う場所を探してみると、”さ○○○”を発見!

母親に「あった!」と言うと、母親はすぐに「それだ!行こう!」と。

最近、超ポジティブシンキングな母親ですw

 

俺はもう少し地図を見て見ると、次々に”さ○○○”を発見。

あらためて母親に「こことここに”さ○○○”があるけど、思い出せない?」と。

やはり思い出せない母親と、もう少し見ていると・・・

 

 

なんと!朝、母親が言った””す○○””をかっこ書きにした”さ○○○”のお墓があるではないか!!!

他にはその苗字の墓が無いのと、場所的に俺の記憶とも重なり間違いないと判明。

ちなみにお墓は、建物の右側にあったのではなく、北側(上)にあった。

で、建物の北側ではあるが、入口からみると90度左向きになっているので、お墓の向きに正対すると右側にあることになっていた。

 

  1. 朝、一瞬だけ思い出した”す○○”
  2. 入口で思い出した”さ○○○”
  3. 2つの苗字が地図上に記載されていた

この3つのうち、1つでも欠けていたら俺らはお墓にたどり着けなかっただろう。

良くぞ思い出してくれた、母ちゃん!

そして、俺の記憶力の無さに苦笑ですわw

 

俺のばあちゃんの結婚前の苗字が”さ○○○”、そしてばあちゃんや母親が住んでいた親戚の苗字が”す○○”ということなんだろうと、今の俺は納得している。

 

というわけで、母親は今でも奇跡を起こしてくれて、俺に勉強させてくれています。

行きは不安だったが、帰りはアッパーな感じで帰ってきたし、もはや2度とあのお墓の位置を忘れない!

もちろん、位置だけではなく苗字もな!w

 

気になった人もいるかも知れないけど、俺らが行ったお寺を一応伝えとこ。

というか、俺の備忘録!?

 

■東陽院

https://tesshow.jp/chuo/temple_kachidoki_toyo.html

 

昭和5年に浅草から月島に移転してんだね。

しかも、俺が好きな日蓮宗♪ちなみに俺の父方は曹洞宗♪

曹洞宗も好きだけどねw

そして、この話も小さい頃から良く聞かされていたんだが、今回も行ってみて『あ、そうだ、この人のお墓もあったんだ』と思い出した。

十返舎一九さんのお墓もあります。

 

母親がいた時とは様相が一変してしまった月島。

日本という国は良くも悪くも、昔の建物は跡形もなくなっていくね。

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