認知症とはボケでは無く、本来の自分に還る幸せなこと お別れ

↑こちらの続きです。

 

2023年10月9日

家族で家に戻るとしばらくしてから葬儀屋が来てくれて、家の中に仮祭壇?を作ってくれた。

四十九日までレンタルしてくれて、というか四十九日以降も事情が許す限りレンタルさせてくれるのがありがたい。

遺影やお供え物、花、ろうそく、線香とか一式揃っていた。

うちは結局、12/24に納骨したので、そこまで借りさせてもらった。

 

お墓は5か所以上回った後、『自分が入るとしたら?』という観点で陽当たりが良いところにしました。

母ちゃん方の親、兄貴の墓と横浜の家の間にある富士山も見えるいいところ。

母ちゃんが喜んでくれているかはわからないが、認知症になっても富士山が見えると「あ~」と声を出し指を差した母ちゃん。

俺は満足してるからいいか?w

 

お墓については、かなり一生懸命探した。

実際お金の問題もあるし、俺には子供がいないということもあり、当初”樹木葬”にしようと思っていた。

母ちゃんは生前、樹木葬どころかいきなり永代供養の集合墓を考えていたくらい。

一緒に熊谷のお寺を見に行ったことがあった。

 

そこで、樹木葬のことを色々聞いたところ、10万円~あり、30万円もあれば良さそうだった。

ただ、樹木葬は何かあった時、お墓の移動とかができない。

まあ、基本的にはそういうことは無いけど(^^ゞ

 

だいたいの所が、遺骨を袋に入れて樹木葬のスペースに入れる。

そして、経年劣化で袋が破けて遺骨が土に還る。

そのためもし遺骨を移動しようとしてもできない、という状況だと思う。

そして、1人用と2人用があり、初めから複数人(夫婦や家族)を考えているのであれば、少し高くなるが2人用とか3人用を選ばざるを得ないのが樹木葬。

 

 

もっと家の近くにも候補があって、特にそこのお坊さんが良かったのだが、森の中にあるひっそりとした落ち着いた場所だった。

そういう雰囲気もいいのだろうけど、俺は開放感があり、陽当たりが良い場所を選びました。

そして、この選んだ所で樹木葬にしようと思っていたのだが、ローンが使えるとのこと。

葬式やお墓はほとんどがローンを使えず、泣く泣くあきらめる人もいるのでは?

 

ローン無しでいくこともできたのだが、うちは少し事情があるので念のため安全パイということでローンにしました。

で、そうすると元々の樹木葬に少し上乗せするだけで手が届くお墓があったので『樹木葬で無い墓がいいんじゃない?』と。

 

  • 通常の墓石タイプ
  • 10年更新(更新料:10万円)
  • 更新しない場合、自動的に永代供養

この条件が子供もいない俺にはぴったりで、かつ、父親だけで無く、俺も入れちゃうジャン!

そもそも『自分もここだったらいいな』という場所を選んだので、今回料金を払ってしまえば、更新料以外はもうかからない。

といったことも決め手になり、樹木葬はやめました!

 

そして料金内で石材や、入れる文字等を決めたんだけど、担当の方が良かったこともあり大満足!

 

決して高い石では無いが、祖母の墓も同じような石で、それでもずっと通い続けることにより維持できているので、同じような感じにした。

墓石に入れる文字はすぐに思いついた。

まあ、周りに”縁”や”永遠”といったお墓があったことがきっかけだろうけど、”永縁”というのは無かったんだよね。

親兄弟で好き嫌いというのもあるだろうし、色々な想いもあるんだろうけど、”縁”があったのは事実。

なので”永遠””縁”

個人的にすごく満足しています!

おさむさんの例の言葉も正直チラッと思い浮かんだけどw

 

自分も入れる墓を用意すると、気持ちがすごく楽になった。

今まで墓のことなんて考えたこと無かったけど、これで誰かに迷惑をかけることが1つ減った気もするしw

それに、そもそも今まで母方も父方も、しっかり墓石があるお墓で、毎年お墓参りしてたから、やはり俺は樹木葬にしなくて良かったと思う。

もちろん樹木葬もお花や線香をあげることはできるのだが、墓石を拭いたり、水をかけてあげるという行為も含めて石板より墓石の方が俺はお墓参りという感じがするので(^^ゞ

 

色々とお墓の話を聞く中で、1人の女性に救われたことがありました。

話しやすい方だったので「母親が亡くなる1週間前に延命治療をしなかったことを後悔してる。もっとできることがあったのでは?」と思わず伝えたところ、

「後悔しない人なんていないわよ。みんな同じ」と。

すごく救われた!

そして、その人なりにできることを精一杯やることが大事なんだとあらためて思った。

 

そして、納骨までの間に俺は位牌を用意した。

それまで母方の祖父母の位牌があったんだが、母親の名前を追加するには厳しく、今後のことも考えると回出(くりだし)位牌が俺の要望にぴったり合ったので新しく作ることにした。

幸いにも仏壇は祖父母のがあるのでそのまま使えて良かったが、色々ゼロから揃えるとなると、これまたお金もかかるし大変。

 

納骨日の12/24は風が強かったけど、晴れてくれて葬式した時と同じく俺たち家族と叔父さん夫婦で納骨できた。

叔父さんたちが用意してくれた花は、その後1ヶ月くらいずっと咲いていて驚いた!

去年の今頃は母ちゃんはまだ生きていて、ちょうどリモート面会した頃だったけど、今年は初盆を迎え、お花と線香をあげてきたよ。

今後もあの陽当たりのいい場所で、ゆっくり幸せになって!

 

 

これで一通りのことがおしまいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

皆さんのお役に立てたなら幸いです。

 

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