2007/8/5 1度は行ってみたいと思いつつ、なかなか実現しなかった富士山に行ってきた。
15:00に出発するので、昼過ぎまでゆっくり寝ていようと思っていたが11時に起きる。
実際万全の体調ではなかった。
1週間前に風邪を引き、治りかけで鈴鹿8耐へ。
その後も咳は出ていた中でこの日を迎えた。それでも、この時は帰りがあんなに辛くなるとは思っていなかった(笑)
 dpfujisan1 18:23 富士スバルラインからの富士山。
写真で見ると分かりにくいが、間近で見る富士山は雄大で、ある種登るのに恐れさえ抱かせた。
dpfujisan2 19:11 河口湖口5合目。
調べていた通り、賑やかな登山口。
この時間でもお店は開いていたし、おみやげも買える。
手にしているのは、チップスター。
登っている途中で食べようと思っていたが、結局駐車場で食べ終えてしまった(笑)今回の装備は、トレッキングシューズ(13,000円)、レインコート(12,000円)、Tシャツ(2,000円)×2、長袖Tシャツ、インナー(3,000円)、長袖シャツ、フリース(9,000円)、ジャージパンツ、靴下(1,000円)×2、帽子、リュック、水(500ml)×2、ポカリスエット、おにぎり2個、ライト(2,500円)、カロリーメイト、ウィダーインゼリー×2、酸素(1,200円、河口湖口にて)。値段が書いてあるのは今回のために買ったもの。
服は綿100%はやめた方がいいみたい。
ポリエステル90%などの服や靴下が乾きやすいとのこと。
レインコートはゴアテックスがいいらしい。この時間でも明るいのが標高の高さを感じさせる。
友達の奥さんが作ってくれたおにぎりを1個食べたり、おみやげ屋を回ったり、1時間くらい駐車場にいた。
2,305mという標高に体を適応させる目的もあるらしい。
今回3人で登ったが、1人は4回目。ただし、富士宮口ばかりだったので、河口湖口は初めて。
そして、もう1人も初めて。俺も初めて。
この時はギャグなんかも言ってたりして、もちろんみんな元気(笑)ちなみにジュース類は180円くらいだった気が。
トイレは50円、チップ制。
 fujisan4 20:20 富士山6合目
全然余裕。連れの2人も余裕。5合目から6合目までは30分くらいで到着。連れの2人は杖を持っている。
ちなみに旗付きで1,200円、旗なしで1,000円。
どちらも鈴がついている。ちなみに「登る時は邪魔だ!」と1人は言ってた(笑)
もちろん、ギャグも言える状態(笑)
fujisan5
fujisan6
20:34 6合目~7合目
大体こんな道だった。
ライトを点けていても先は真っ暗。
一人で登ると心細いかも?
河口湖口名物の渋滞もこの辺ではまったくなし。この辺から”登っている”という実感が強くなり、少しずつ運動しているという気分になる。また、雲もなくなり、星も見える!
本当きれいな星で、「星がつかめそう!」という言葉が嘘に聞こえない感じ。
晴れるとテンションも上がる!
  21:12 6合目~7合目
左の写真をクリックすると拡大して見れるけど、分かりにくいかな?
7合目などを見上げるとこんな感じ。見えているのは山小屋の光。
この写真では見えないけど、登山者のライトの光も見え、登山道が分かる。夜なので、頂上は見えないけど、1合登る毎に次の山小屋の光が見えるので、それを目指して進むけど、けっこう遠いというのを感じる。ただし、”あそこまで登るんだ!”と気合いも入る。
 fujisan8  21:41 7合目到着
7合目の直前から岩場あり。
ここら辺りから連れの2人はちょっと疲れ始める。
6合目から7合目は1時間ちょっと。ここでワンセグにて”パパとムスメの7日間”を見ながら登る(笑)電話やメールもauの場合は繋がったり、繋がらなかったり・・・。
FOMAは頂上まで安定していた。山小屋で休憩したりする時におにぎりを1個食べたり、カロリーメイトを食べたりしながら登った。
ちょっとずつ食べながら歩くと、気分転換にもなるし、空腹も感じない。
 fujisan9  22:37 本7合目:2,900m地点到着
俺はなぜだかまだ元気だった(笑)ちょうどこの辺か7合目くらいでポツリと雨が・・・。ブルーになりながらもレインコートを着る。
ちなみに、7合目までは半袖で行けると思う。
もちろん、個人差はあるが、かなり寒がりな俺でも暑かったくらいなので。ここからは半袖Tシャツ、長袖Tシャツ、フリース、レインコート、下はジャージの上にレインコート。ちなみにレインコートを着たら雨はやんだ(笑)トイレは行列、男女共用。100円。
 fujisan10  22:53 7合目~8合目
岩場。
もっときつい所もある。
鎖には本当はつかまらないのがいいらしい。
俺は「TOMOはスパイダーマンか!?」と言われながら登ってた(笑)
そういや、昔からアスレチックとか大好きだった!ここら辺りから軽く渋滞が始まる。俺は下を良く見ながら登っていた。
これけっこう重要な気がする。
上だけ見ていると『まだ先かぁ』と思うし、下を見ると自分が登ってきた軌跡を確認でき充実感が湧く。
『こんなに頑張ったんだ!』と思いながら登ると元気も出るし。
fujisan11 23:37 8合目到着
とは言っても、8合目はいっぱいある!
標高も3,000mを超える。高山病にかかる人は早ければ7合目、そして、この8合目くらいから症状が出る人が多いらしい。幸い俺らは大丈夫だった。
まだ、BEERも飲めそうなほど元気だった俺(笑)
 2007/8/6 0:00 登っている途中で日が変わる。
岩場などは過ぎるが、砂利と小石の坂道をジグザグに登る。
滑りやすく体重のかけ方にも気を使う。
実際だるい。
ちなみに、この日は日曜の夜(月曜未明)にも関わらず混んでいたということもあるけど、渋滞が本格的に。
fujisan12fujisan13-2 1:43 本八合目到着
胸突八丁と言い、一番辛いところは終わったということらしい。
とは言っても、岩場が得意な俺はこの先の方が登りにくいと思ったけど。
ここで、かなり休憩を取る。俺らは岩場以外でも、ジグザグの曲がり角で何回か岩に腰をかけ休みながら、山小屋のベンチなどでも休み休み登った。ここでも2人は杖に焼印も押してもらう。
焼印はどの山小屋でも大体200円。
ここのおじさんが一番おしゃべりだった気がする。
ここから山頂までは普通だと1時間半とうこと。
ちなみに俺らはここから2時間40分頂上までかかった。俺は相変わらず元気!
下の写真は左下の明かりが8合目や7合目の光。
上に見える明かりが富士吉田市の夜景。
クリックすると拡大されるけど、ブレていて見にくいかも。ここでもauでワンセグは見れた。
2:00に出発。
fujisan14 2:22 8.5合目~9合目
ずっとこんな感じが8合目辺りから続いている。
ジグザグに登ってくるけど、曲がる所で休みたくもなる。
俺はモチベーションがかなり上がっていたので、どんどん登って行けたけど(笑)渋滞などがあると、いい感じで休みながら登れるので、高山病防止にも繋がる気がする。俺はSKIをやるので、つま先を広げ、ハの字に歩いていく。
親指の付け根からかかとの内側に体重をかける。
やはりこれが一番滑りにくいと思う。俺みたいなせっかちは渋滞の中を歩くのがいいみたい(笑)
この辺りから睡眠不足による軽い頭痛が。
高山病でなかったことは下山後1時間寝たら治ったので(笑)
fujisan15 3:40 9合目?到着
9合目に俺は期待していたのだが、鳥居しか分からず、9合目かどうかも不明だった(笑)後で調べたら、石室があり小さな祠だとのこと。ここでも渋滞は続いていて、ゆっくり登っていた。
しかし、4:00に着く予定だったので、心は焦る。でも、焦りは登山では禁物らしい。
高山病予防のためにもゆっくり登ることが大事。
fujisan16fujisan17 4:03 9合目~頂上
ほぼ同じ場所で撮った写真。
渋滞で全然進まず。
ガイド?さんの「ゆっくり登られる方は左側。元気な方は右側!」という声が上でするも、全然進まず。下からは「後ろを見ない!上だけ見て進む!」とダミ声で常連らしいおじさんの声。うんざり。そして、俺は焦る・・・。下の写真は4:21に撮影。ちなみにこの時に下から「おい!石を落とすな!危ねぇだろ!」と。
もちろん、落とす気がなくて落としたのだろうけど、本当石を落とすのは危険なので、気をつけた方がいい。
1980年に12人が亡くなる大事故が下山道で起きてもいるので。
fujisan18 4:40 富士山、頂上到着
連れには悪かったけど、4:25頃に俺はスパート。
最後は軽く岩場などもまた出てきたが、むしろそれが俺の得意な場所!
迷惑かけないように人を追い抜き頂上へ。
あ、もちろん無理やり追い抜いたわけではないので。
目を丸くして俺を見ている女の子もいてさらに元気に(笑)さすがにちょっと息切れしたけど、それよりか『ご来光を頂上で!』という気持ちが強くて元気一杯!
fujisan19 4:50 ご来光を待つ俺。
ちなみに、あれだけ俺は飛ばしたにも関わらず、連れも10分後には到着。
とにかくみんなご来光に間に合って良かった!というより、4:50が日の出の時間なのに、まだ出ない!
fujisan20 4:55 ご来光
メチャクチェ幻想的!!!
これは本当凄い!詳しくはご来光ページで!→コチラ
fujisan21 5:11 頂上での豚汁
暖かくてかなりうまかった!
具は少ない気がしたけど(笑)
値段は800円。他にもうどんやラーメン、牛丼などもあったけど、それも1000円くらいなので、思ったよりか高くない。
ちなみにジュース類は500円くらい。
かなり混んでいて、食べ終わった後にゆっくりするのは、なかなかできないらしい。
俺は食べ終わったらすぐにお鉢巡りに行ってしまったので、良くは分からないけど。頂上では杖に焼印ではなく朱印を押してくれるとのこと。
 fujisan22 5:30 頂上
落ち着いてから撮った頂上への鳥居。
ここを登ってきたわけよ。ご来光間際はここで立ち止まってしまう人が多いけど、渋滞がひどくなるので、立ち止まらずに先に進み、頂上の空いたスペースに移動するのがベスト。
 fujisan23 5:32 お鉢巡り
5:30出発で6:20に戻ってきた!
通常は1時間半かかるとのこと。詳しくはお鉢巡りページで→コチラ
 fujisan24 5:41 影富士
雲海に浮かんだ富士山。これ凄くねぇ!
この日静岡側に行った人は撮った人も多いとは思うが、俺も天才写真家?(笑)これは本当最高の1枚!
 fujisan25  5:58 日本一の男に!
剣が峰:3,776mに到着!ここに行くためだけに富士山に登った!
ここに行けなきゃ意味がないと思ってた。河口湖口から登ると頂上は3,720m。
そこから約半周近くお鉢巡りをしてやっと3,776mに着く。
強風の時はもちろん山頂を歩けない。富士宮口は剣が峰には近いが、登山道が厳しいと。
ま、それでも俺は富士宮口が良かったけど(笑)色々と兼ね合いもあり、河口湖口から登ったが、本当の頂上へ行けて良かった!最高の瞬間!ちなみにこのポイントで写真を撮るのも軽く行列(笑)
 fujisan26  6:30 下山開始
お鉢巡りを終え、二人と合流し休みなく下山。
さすがに疲れた。しかし、ここからが俺にとっては地獄だった!長い!
とにかく長い!天気が良かったこともあるが、その長さを見れてしまう!
これ非常に辛い!砂利と石が混ざった滑りやすい道を延々ジグザグに下がる!お鉢巡りで走ったりして休憩なしで下がる俺は本当ヘトヘト・・・。2ターンするともう休みたくなる。
が、休んでいれば、時間はそれだけかかる。
やっとの想いで立ち上がり下がり始めるも、すぐに疲れる。
何が疲れるって精神的に・・・。ただでさえ、足は疲れ始めているのに、滑りやすい!
これが本当にうっとうしくて、滑らないような砂利の盛り上がっている所を選んだり、足を置くときに体重のかけ方を考えたり・・・。
疲労し始めている時に、こういう考えをすることがさらに疲れを増す!そして、長時間起きていることによる軽い頭痛・・・。まじで、頂上でもうちょい休んでから下りれば良かった・・・それと直射日光。
けっこう陽射しが強い。8合目で下山道が2つに分かれる。
河口湖口(吉田口)と須走口の分岐。
間違えやすくて有名だそうだけど、気をつけていた甲斐もあって、俺らは問題なく進める。途中の7合目でTシャツを着替えた。
上は半袖Tシャツ、フリース、レインコートの上、下はジャージとレインコートという格好。
ちょっとさっぱり。

登る時に高山病予防ということもあり、水1本とポカリスエット1本、水半分を飲んでいた。
残り半分を下る途中で飲んだけど、もう1本持ってくれば良かったと思った。
晴れている時の下りは直射日光が厳しく、脱水症状になりかねない。

 fujisan27 9:16 下りてきた!
とは言っても、まだ先はあるが・・・。写真じゃ分からないだろうけど、本当長い!
しつこいほど言います。長い!写真は下りてきた道を下から撮ったもの。
所々見えるのが山小屋。
但し、下りは登りに比べると少ないので、トイレは行列が出来ている。
下りのトイレは100円だったり、200円だったりする。写真を見ても分かるとおり、雲の中を下りてくる時もあり、その時は陽射しがなくなるけど、逆に汗が冷えるのが心配。
かと言って晴れている時は、暑さが嫌だし。
難しいところだ・・・
 fujisan28 9:18 ここで終わりだと思っていた
こんな感じの荒れた道(でも、河口湖口はかなり整備されているらしい)を下りてきて『あと少しだ』と思っていたが、ここからが本当長い!
しかも登りもあるし・・・。下りさえなければ、最高の富士登山だったのに(笑)まぁ、登るからには下るわけであって、そこもしっかり考えて登ることが重要。
 富士登山を終えてとにかく、本当に悔いがない登山になった!
思い残すことはまったくない!
ゴールも男3人手をつないで「せ~の!」でジャンプしながら!(笑)
強いて言えば、”パパとムスメの7日間”をビデオ予約してあったのに、バレーが延びたのか分からんが半分しか録れていなかったことだけが後悔していること(笑)5合目に着いたのが10:00頃だった気がする。
19:50に出発して、10:00到着なので、14時間。
俺の場合24時間起きていたことになるので、実際最後は辛かった。
山小屋に泊まるという手もあるが、けっこう寝にくいらしいので、俺はパス。
ただ、やはりこのスケジュールはちょっと考えものだね。
できればスタートは18:00頃が良いかも。
ゆっくり焦らず登れるので。結局ウィダーインゼリーは食べずじまい(笑)
カロリーメイトも半分残ったし。ちなみに俺は酸素は必要なかったかも?
お鉢巡りまでは必要なし。
それでも、せっかくだからチラッと何回か吸ったけど。
下山時は辛かったので、『楽になるかな?』と吸ったけど、気休めかな?
酸素は口や鼻に密着させずに、1cmくらい離して吸うのがいいとのこと。
家に帰ってから分かった(笑)
もちろん、登山時は密着させて吸っていた(笑)今回は何と言っても天気に恵まれた!
こんなに良い天気はそうそう無いのでは?と。情報によると8月上旬がやはり一番富士山の天候は安定しているらしいが、俺らでも登り始めは雷が鳴ったり、雲の中を進んだりしたので。
でも、それもほんの一瞬で、ずっと晴れていたのは本当に気分が良かった。
俺は上に4枚、下に2枚で行けたけど、ちょうど良かったかな。
寒がりなので、もう1枚インナーを用意したけど、結局これも着なかったし、長袖シャツも着なかった。駐車場に到着し3人ともすぐに寝る。
俺は1時間で起きてしまったけど(笑)
その後、12:00に出発し途中御殿場でとんかつ定食を食べて、無事家に到着。さすがに家ではすぐに3時間くらい寝て、その後、夜もぐっすり10時間寝た。
筋肉痛はお尻に軽くあるくらいで、足はふくらはぎが『ちょっと張っているかな?』くらい。
最近は特に運動もしていなかったけど、これだけで済んだのは自分でも不思議。俺の周りには何回も登る奴がいるけど、俺の場合はどうかな?
帰ってきた日は『もう2度と登りたくない』と思ったけど、時間が経つにつれ変わってくるかも?
ただ、今回みたいな最高の条件で登れるのはそうそう無いだろう。

ただ1つ言えることは、やはり日本人に生まれた以上、1度は登ってみた方がいいということ。
外国から来た人もかなり登っているしね!
登山客の3割は外国の方ということ。

『富士山に登ったら何か変わるかも?』と思い、登ろうと決意したことが今回は大きい。
実は去年も計画はあって日にちまで決定していたけど、諸事情あり断念。
帰ってきて何かが変わったか?と考えると、そんなに変わっていないだろうけど、俺の場合は自信がついた。
登っている時に元気だった、ということが大きいけど、『頂上まで登れた!』という気持ちが何かを変えているのかも。

また、去年からお世話になった登山ガイドのWEBサイトとしては、
あっぱれ!富士登山
このサイトには本当にお世話になりました。
マメな更新といい、本当に役に立ちます。
これからも頑張ってください!

分かりにくい文だったかも知れないけど、富士登山をこれからする人に少しでも役に立てばと書いてみた。

みんなの富士登山の話が聞けることを楽しみにしています!

最後に・・・
今回、この計画を立ててくれて、装備を選ぶのにも色々教えてくれたお前へ。
本当にありがとう!
お前がいなきゃ、結局登らなかっただろうし(笑)
体調悪くて来れなくなってしまったのは本当残念だが、良い機会を与えてくれたことに感謝しています。
また、登る時にメールをしてくれた君へ。
おかげで、登っている時も明るく登れた。本当にありがとう!

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