XAMPPを使ったWordPressのローカルで(自分のPC)の運用ができるようになったら、本番サーバーとローカルでWordPressを自由自在にできるといいですよね?
そのためのマニュアルを作成してみました。
本番サーバーからローカルへデータベースとWordPressを移行し、ローカルにセットアップしていきます。
■環境
・本番サーバー:ロリポップ利用中
・ローカル(PC):Windows10
・ローカルでXAMPPが稼働済み
・独自ドメインもどき(バーチャルホスト)設定済み
・ルートディレクトリの下にサイト毎のディレクトリがあり、そのディレクトリ内にWordPressを設置
■本番データの保存
1.ロリポップにログインし、データベースツールに移る
「WEBツール」にマウスを合わせて表示される「データベース」をクリック
2.データベースを選択
ローカルに移すデータベースの「操作する」をクリック
3.phpMyAdminにログイン
「phpMyAdminを開く」をクリック
4.データエクスポート
phpMyAdminにログインしたら「エクスポート」をクリック
5.エクスポート方法
・「詳細 可能なオプションをすべて表示」にチェックを入れ、対象のデータベースを選択
あとは基本、デフォルトのままでOKですが、以下点のみ変更し「実行」をクリックします。
「圧縮:」:zip形式に変更
「生成オプション」:「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT コマンドを追加する」にチェックを入れ「実行する」をクリックします。
6.SQLファイルが保存されます。
※ダウンロードしたSQLファイルを別名でコピーし保存
別名で保存しておくと、何かあった際にやり直せるので便利
■WordPressの保存
7.本番のWordPressをダウンロード
本番サーバーからFTPツール等でWordPressをローカルにダウンロードします。
※ダウンロードしたWordPressを別名でコピーし保存
やはり何かあった際にやり直せるので。
8.WordPressの設置
ダウンロードしたWordPressをディレクトリごと希望の場所に移動します。
※本番サーバーでいうWordPressのインストールになります。
■ローカルの設定
9.WordPressのwp-config.phpを編集
移動したwordpress内にある「wp-config.php」を「TeraPad」などのphpファイルを編集可能なテキストエディターで編集します。
何も変更なければroot
・ローカルのデータベース名 |
ローカルに作成するデータベース名 ※本番と同じが便利 |
・ユーザー名 |
・パスワード |
XAMPPのセキュリティ対策をしてなければ空白 対策をしている場合は、そのパスワード |
・ホスト名 |
何も変更なければlocalhost |
・「キャラクターセット」「照合順序」 |
デフォルトのままでOK |
10.ローカルのphpMyAdminにログイン
XAMPPのコントロールパネルの「MySQL」の「Admin」からローカルのphpMyAdminにログインします。
11.phpMyAdminにログインし「データベース」をクリックします。
12.データベースの作成
「データベースを作成する」の入力面にwp-config.phpで設定したデータベース名を入力。
くどいようですが、本番と同じデータベース名にすると便利です。
照合順序を「utf8_general_ci」を選択し「作成」をクリックします。
13.ローカルのデータベースに本番データをインポート1
作成したデータベースをクリックし、「インポート」をクリックします。
※データがすでにある場合は、1回そのデータベースを削除してからデータベースを作成し直してください。
14.ローカルのデータベースに本番データをインポート2
「ファイルを選択」をクリックし、ダウンロードした本番データのSQLファイルを選択後「実行」をクリックします。
※各項目の選択やチェックは、デフォルト設定で問題ありません。
■データ修正
インポートしたデータは本番のものなので、ローカル用に修正していきます。
内部リンクや、画像、添付ファイル等が全て本番のもの(downpicker.com)になっているため、ローカルではdownpicker.localhostに修正しないとリンク切れ等を起こしてしまいます。
SQL等で一括変更する方法もあるようですが確実にすべてを変更するには難しいので、以下のツールを使うことで簡単に置換できます。
15.SEARCH REPLACE DBの入手
以下サイトに遷移し「DATABASE SEARCH AND REPLACE SCRIPT IN PHP」を入手します。
http://interconnectit.com/products/search-and-replace-for-wordpress-databases/
※2019年8月現在:下記の方法ではなくメールアドレスを登録し、受信したメールからダウンロードする方法に変わっています!
サイトにアクセスしたら「DOWNLOAD」をクリックします。
※サイトのデザインは変わるので、「Serch-Replace-DB」ディレクトリをサイト内で探してみてください。
16.Search-Replace-DB-masterを「wordpress」ディレクトリに保存
ダウンロードしたzipファイルを開き、「Search-Replace-DB-master」のディレクトリごと「wordpress」ディレクトリ直下に置きます。
※ダウンロードした「Search-Replace-DB-master」は、別の場所に保存しておくと失敗した際にやり直せます。
17.置換!
保存したSEARCH REPLACE DBを以下のURLのようにブラウザで開きます。
http://downpicker.localhost/wordpress/Search-Replace-DB-master/
※downpicker.localhost/wordpress/は、自分が設定している環境に合わせてください。
downpicker.localhost
置換後の情報
・replace |
downpicker.com 置換前の情報 |
・with |
・use regix |
:チェック無 |
・database |
:自動で入力されます。 |
・tables |
all tablesのまま |
・dry run / live run |
dry run:置換数の検証 ※置換されません。 live run:実際に置換されます |
・delete me |
置換完了後、SEARCH REPLACE DBを消す際にクリック。 ※ローカルでは必須というわけではないが、消した方が安全です。 |
15..htaccessの編集
「wordpress」内にある「.htaccess」を「TeraPad」などのphpファイルを編集可能なテキストエディターで、22行目のRewriteRule . /wordpress/index.php [L]を編集し保存します。
編集後:RewriteRule . /downpicker/wordpress/index.php [L]
16.JETPACKの設定
プラグイン:JETPACKで「画像を軽くする」設定をしている場合は画像が表示されなくなる場合があります。
以下2つのどちらかで対応してください。
1.本番サーバーのリンクに修正する。
or
2.JETPACKの「画像を軽くする」の設定をOFFにする。
以上の設定で本番のWordPressがローカルに移動することができます。
<参考サイト>
http://www.webdesignleaves.com/wp/wordpress/755/
http://inspire-tech.jp/2013/10/wordpress-search-replace-db/